メール乗っ取り

1.メールアドレスの流出と乗っ取りの違い

 メールアドレスが流出すると
   迷惑メールが届く、様になる
   パスワードを盗まれなければ、不正アクセスはされない

 メールアドレスが乗っ取られると
   パスワードが盗まれており、他人にメールアドレスを使われる
   勝手にログインし、本人になりすましてメールを発信する、様になる

2.メールアドレスが乗っ取られる原因

 乗っ取るには、メールアドレスとパスワード双方の情報が必要
   どういった原因で情報が盗まれるのか

 原因1:推測されやすいメールアドレス
   公開ドメイン +  ”よく作られるアドレス” で推測できる
     ドメインは公開情報なので、誰にでも推測可能です
     WebサイトのURLに使われているドメインなら、直ぐに分かります

     メールアドレスは「ドメイン+文字列」が原則ですから
       文字列部分を推測するだけでメールアドレスになります

     ”よく作られるアドレス”の例
       admin、root、web、info、test、postmaster等
       これらのアドレス宛にメールが届くのは至極当然の事
   
   プログラム等で自動収集して推測できる
     Webサイト上に掲載されているメールアドレスは、
       プログラム等でネット上で自動収集することができる
       問い合わせ先としてアドレスを記載すると、簡単に収集される

 原因2:推測可能なパスワード
   単純な文字列は推測できる
     パスワードの文字数が少ない
     数字だけ・アルファベットだけの単純なパスワード
     メールアドレスの文字列の一部と同じ
     個人情報から推測できる(住所、出身地、ペットの愛称等々)
     名前のローマ字表記や誕生日 等々

   総当たりで推測できる
     考えられる文字列の組み合わせをすべて試すことで推測する
     ブルートフォースアタックとも呼ばれる

     プログラムなどを利用して、全ての文字を総当たりで調べる
       桁数なども重要な情報になるので漏らさないこと

3.乗っ取りされて起きる被害

 メールを盗み見られる
   メールアカウントにログインされ、
     サーバー上に残っているメールは全て盗み見られる

   プライバシーを保て無いだけでなく、
     関係者しか知り得ない機密情報が流出する、恐れがある

 フィッシングサイトへの誘導に利用される
   迷惑メールの発信元アドレスとして使われ、不特定多数へメールが届く

 ドメインやサイトが利用出来なくなる
   大量の迷惑メールが同じアドレスから配信されると、
     メールサーバー提供業者に不正利用と判断され、
     アカウントが停止になる(ブラックリストに掲載される)

     不正利用と判断されることで、ドメインの価値が下がる
       ブラックリストは公開される、と考える

4.乗っ取りされた場合の対処法

 対処法1:パスワードを変更する
   ログインできる場合だと即座にパスワードを変更する
     今度は推測が不可能なパスワードにする

 対処法2:サポートスタッフに相談する
   ログインできない場合には、先ずメールサーバー提供業者に連絡する
     善後策を相談の上。指示に従って対処する

5.乗っ取りされた場合に行うべきこと

 関係者への連絡
   アドレス帳に登録している(頻繁に情報交換する)方へ連絡を入れる
     登録されている人へスパムメールが送られる可能性があるので
     事前または事後になるが連絡を入れておく

   既に不審な内容でメールが送られている可能性が有るので
     事情を説明し、削除もしくは無視する様にお願いする

 ウィルスチエックの実施
   ウィルスが仕込まれていないか、ウィルスチェックを行う
     一般的なセキュリティソフトを使う

6.乗っ取りの防止策

 不正アクセスへの対策が取られているメール業者を使う
   一定回数以上の入力間違いをブロックする(総当たりを防止)
   単位時間当たりの送信を制限している(大量送信を防止)

 複雑なパスワードにする
   簡単な文字列や、個人情報から推測できるパスワードを避ける
   他のサービスと同じパスワードを使い回ししない

 2段階認証を利用する
   メール業者に確認し、可能なら2段階認証を設定する
     他の通信手段(SMS等)で本人確認を行う方法を利用する

 メールアドレスの収集を防ぐ
   サイト上にアドレスを載せない
   予測されない文字列にする

 不審なメールやリンクをクリックしない
   クリックするだけでアドレスが登録され再利用される、恐れがある
   ウィルスに感染するリスクが発生する


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