Excelレガシー

  Excelレガシーとは
    業務部門がExcelを使って作成し利用してきた業務システムのこと
      現場の非定型業務処理の中心をなすシステム

    技術的な問題点
      ・ブラックボックス化
        マクロを含んだシートの作成者が不在になっている
        改良の積み重ねとドキュメント不備で誰も内容が分からなくなっている
      ・部分最適
        その場その場で作成したため、各部署での最適に止まっている
      ・後継者不足
        若い世代には単なる文房具であり、使い込む対象ではなくなっている

    内部統制上の問題点
      ・スプレッドシートの特性
        中身のロジックが精査できない、間違いが検知できない
      ・情報漏洩の恐れ
        簡単に持ち運びされ、コピーされ易い
      ・データが自由に入力され、変更される
        数字の信憑性が疑われ、基幹システムとの間で食い違いが発生する
        恣意的に数字が加工される恐れがある

  対応策
    ・基幹システムのデータベースに基づくデータ活用を図る
    ・マクロの利用を抑えて、情報加工のプロセスを標準化・可視化する
    ・属人性を廃し、誰でも利用できる仕組みを確立する
    ・基幹システムと連携させて、全体最適を踏まえた上で部分最適を図る

    ・情報の一元管理
      Web上で更新させる
      グループウェアで共有させる
    ・組織的な運用体制を確立する
      ガイドライン等を作成して、利用環境を整備する
    ・XML化する
      タグ付きのテキストデータとなり、プログラムからアクセス可能となる
        データの更新と利用が分担可能になる

  補足
    ピポットテーブルの活用
      ・基幹データベースのデータが利用できる
        BIツールのフロントエンドツールとして使う
        データベースから引き出したデータを直接加工する
      ・利用し易い
        Excelに慣れていれば違和感無く利用できる
      ・プロセスが可視化できる
        マクロを使用しないので、標準化された手順で理解され易い
      ・開発や運用が楽になる
        

  


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