子テーマを作成する際の考慮事項
1.テーマについて
テーマとはWordPress(以下WPと表記)が投稿記事に関するページを事前にデザインし、phpプログラム、画像ファイル、jQueryファイル、スタイルシート等を即座に使えるようにセットにして提供しているモノを指します。好みに合わせて複数のテーマ群から選択しWPに組み込んで使います。
WPからは毎年お勧めのテーマが1個提供されます。2020年だと「Twenty Twenty」であり、2021年だと「Twenty Twenty-One」といった分かりやすい名前で年々デザインに改良が加わったテーマが提供されるので気に入ったテーマがあれば取り込んで自由に使うことができます。
WPからの提供の他に、沢山のテーマがその他企業からも提供されています。投稿記事の配置やコメント受付の位置等々に様々な工夫を凝らして「お勧めテーマ」としてネット上に無料(もしくは有料)て用意されており、これらの中から自由に選び簡単な手順に従ってインストールすればすぐに利用できます。
2.無料と有料の違い
有料のテーマは、例えばインターネットからの集客を行うことを目的としSEO対策を施した販売促進用のWPテーマとして提供されているモノが有ります。
一方、無料のテーマは、作成実績の見本として提供されており、いつでも要望に沿ったテーマを開発できます(オーダーメードは有料)といった宣伝材料として示されていると感じます。
3.テーマを使用する条件とは
無料テーマであれ有料テーマであれテーマはソースコード(原型)で提供されるのでユーザが自由に修正して使用できます。
さらに修正したテーマを再配布することも可能です、ただし「入手した時と同じ条件で再配布する」のが原則です。ということは入手し修正したテーマに対して著作権を主張し独り占めすることはできません、必ず入手条件に従って再配布することで成り立っているのがWPテーマの特徴です。
次々と新しい内容のテーマが各社から提供されることの要因になっています。
4.テーマを修正すると
お気に入りのテーマにするために修正を施して使ったとすると、その後もっと好みに合ったテーマが見つかった時には難しい選択を迫られることになります。
全面的に前のテーマを破棄して新しいテーマを使うのであれば、WPに新しいテーマを取り込めばすぐに問題なく使えます。
前のテーマに施した修正内容を残して使いたいとなった場合には、新しいテーマに同じ内容の修正を施さないといけなくなります。
新しいテーマに変えるたびに繰り返し修正作業を行うのは非効率になります。
5.親テーマと子テーマ
提供されたままのテーマを「親テーマ」とと呼び、修正したい部分だけを抜き出したテーマを「子テーマ」と呼び、繰り返し修正作業が発生することを防止します。
まず「親テーマ」を使って基礎を築きます、次に「子テーマ」の内容を基礎部分にオーバーラップさせて使用します(上書きされた格好になります)。双方の内容がWPの規約に則ってさへいれば、「親テーマ」がどのように作成されていても「子テーマ」が間違いなく反映されます。
「子テーマ」作成の必要性はこの点です。
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