以下の項目について注意する
(1)分析の目的を決める
・データを並べて触っていれば何らかの意味合いが生まれてくる
・なんとなく思いついた型の分析を始めてみる
・目的がはっきりしないまま数字をこねくり回す
・言いたいこと、検証したい仮説がない
「何のために」がはっきりしないものは分析として意味を持たない
データを処理しているうちに何か生まれてくるかのような錯覚
何が目的関数なのか
何に決着をつけるために分析しているのか
何を言えばいいのか
闇雲に分析するのは無駄である
(2)分析の軸を適切に決める
・入手し易さや扱い慣れているという理由だけで分析軸を選ぶ
・判断に必要なコントロール(対照条件)が取られていない
・軸の取り方にダブリや漏れがある
・軸の中の刻みがおかしく、意味合いを正しく導き出せない
分析とは比べること
フェアに比較できるもの同士を比べ、違いや関係を見出す
言葉に信頼を与え、論理を成り立たせ、問いに答えを出す
比較のための条件側の軸、あるいは評価側の軸が「分析の軸」
ダブリや漏れがあったり、目的に沿ってなければ無駄になる
(3)データの検証を行う
・分析対象が決め打ちされている
母集団に抜けや漏れが生じている
・そもそもデータが汚れていたり、歪んでいたりする
サンプリングやデータ取得に由来する問題
取り扱うデータが汚ければ分析することが無駄になる
(4)異質なものを比較する
・本来比較できないものを比較している
・本来足し合わせることができない値を足している
定義の異なる数字を混同するために起こる
間違った比較が分析に混じると、全ての結果が無駄になる
・導き出された数字からは言えないことを言っている
・素直にデータを解釈していない
・異常値を拡大解釈している
・決着がついていないのに決着がついたと勘違いする
気持ち、思い込み、仮説等に引っ張られて
どちらにも解釈できると考え、自分の言いたいことを言う
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