2004年4月に
・旧あさひ銀行システムのアウトソーシング先をNTTデータと決める
りそな銀行、埼玉りそな銀行は共にIBMのメインフレームだった
複数のアウトソーシング先を確保してコストを比較した
・旧大和銀行システムへの片寄せ計画から旧あさひ銀行への片寄せにした
総合費用を100億円安くできると試算した
2003年3月には
旧大和銀行と旧あさひ銀行のシステムを接続し
旧あさひ銀行のシステムをりそな銀行と埼玉りそな銀行に論地分割させた実績がある
その後、旧あさひ銀行のシステムを旧大和銀行のシステムに片寄せする計画であった
大和銀行 | あさひ銀行 | ||
98年 | 4月 | IBMにアウトソーシングを開始する 10年契約で合計500億円のコスト削減を目指す |
|
- | 東海銀行との統合を発表する | ||
00年 | 3月 | 三和銀行との3行統合を発表する | |
夏 | 3行統合はご破算になる | ||
01年 | 8月 | 近畿大阪銀行、奈良銀行との経営統合を発表する システムは大和銀行に1本化する 銀行名はりそな銀行と決まる |
|
9月 | りそな銀行への経営統合を発表する | ||
02年 | 3月 | りそな信託銀行が分離して営業を開始する 2009年に再統合される |
あさひ信託銀行はりそな信託銀行に統合される |
03年 | 3月 | りそな銀行のシステム統合が完了する りそな銀行・埼玉りそな銀行が営業を開始する りそな勘定系の1本化が始まる |
りそな銀行に統合される |
5月 | 預金保険機構より公的資金を投入する システムの1本化は白紙に戻る |
||
7月~9月 | コスト削減が至上命令となる ハードの統合、保守契約の見直し、あさひ銀行へのアウトソーシングが検討される |
||
10月 | NTTデータへのアウトソーシングが決まる | ||
11月 | システム1本化の検討が再開する | ||
12月 | あさひ銀行へのシステム1本化が決まる | ||
04年 | 1月 | あさひ銀行のシステムをNTTデータにアウトソーシングする 7年間で2千億円の契約 |
|
2月 | D&Iシステムの株式をIBMに譲渡する | あさひ銀行ソフトウェアの株式をNTTデータに譲渡する | |
3月 | 大和銀総合システムの株式をアイネスに譲渡する | ||
4月 | NTTデータへのアウトソーシングが始まる | ||
経緯として
・コスト削減
アウトソーシングはグロスでの金額しか分からない
IBMへのアウトソーシングが高額である
・提案内容がヒットしなかった
IBMの提案は「新システム」への切替であった
古いシステムの統合ではなくて新システムを提案した
短期間にV字回復を目指す経営陣にヒットしなかった
・マルチベンダー
NTTデータはマルチベンダーを束ねられると提案した
・片寄せ方法
拡張性について、旧あさひ銀行システムはハブ・システムを採用していた
周辺システムに繋がり易い構造であった
統合コストについて、切替コストに100億円の差が出た
端末・ATMの台数は旧あさひ銀行は旧大和銀行の1.8倍であった
接続端末・ATMの台数が多いシステムを残すのが安く済むと判断した
コメントを残す