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  • Macのファイル構造

    1.主な相違点

     ・Cドライブが見当たらない
       Windowsだけが例外で、MacやLinuxは同じ考え方で構成されている
         ドライブといった概念は無く、既成のフォルダーで管理する

    2.フォルダーの構造

    既成のフォルダー

    フォルダーの名称と使用目的
     ・Macintosh HD
       絵柄はHardDiskだが、メイン記憶装置(SSD)に間違いない
       Cドライブと言えなくもないが、Cに続くDやEは一切見当たらない
       ここで単純に一番トップの位置として全体を表現している

     ・アプリケーション
       見慣れたアプリが多数保管される場所
       アプリのインストール先であり、起動はこの場所から行う

     ・システム
       OSが使用するため「使用禁止」とする

     ・ユーザ
       MacPCにログインできるユーザ個人用の場所
         ユーザ名でフォルダーが作成される
         ユーザが個人用に使用できる場所・・・通常ここを使用する

     ・ライブラリ
       OSが使用するため「使用禁止」とする

    3.確認方法

     どうしてもファイル構造が気になる時は
       ファイルのパスを表示する(Path Bar)を使用する
         メニューバーにある「Finder」の「表示」をクリックして
         「パスバーを・・・」を表示にすれば
         画面下段にトップからパスが全て表示される

     慣れるまでは、面倒だがこれで確認する

  • Mac用セキュリティー対策

    1.標準で備わっている機能

     Gatekeeper
       信頼できるソフトだけがMacで実行されるようにしてくれる機能
         不正ソフトをユーザーが誤って実行しないように見張ってくれる

       Appleによって審査が行なわれるApp Storeで公開されているソフト
       または
       「Developer ID」を取得した「証明書」付きのソフトだけが実行される

       出所不明のソフトを実行しようとしても警告が表示され、
         ユーザーが不注意で実行してしまうことを防いでくれる
         
         インターネットからダウンロードしたソフトを
         ユーザーが起動しようとしても警告ダイアログが出る

    Gate Keeper1

    Gate Keeper2

     XProtect
       マルウェア検出機能
         macOSに標準で搭載されているアンチウイルス機能で、
         マルウェアの特徴的なパターンを検出し、
         万が一マルウェアが見つかったときはMRTによって駆除する
           MRT(Malware Removal Tool)

         バックグラウンドでユーザーを常に守っている
           定義ファイルを自動でアップデートしたりはしない

    Xproect

    2.自ら行うセキュリティー対策

     (1)OSは自動で最新の状態に保つようにする
       最も重要な項目、悪意ある攻撃者はOSの脆弱性を狙って攻撃を仕掛けてくる

       ユーザーがアップデートをしなければ、無防備な状態がずっと続いてしまう
         システム環境設定の[ソフトウェア・アップデート]パネルを開き、
         設定されている情報を確認しておく

    Update1
    Update2


     (2)そのほかのソフトも最新版を使用する
       OS以外のソフトも、極力最新のバージョンを使うよう心がける
         SafariはmacOS側で自動更新が行なわれる
         Google ChromeやFirefox Microsoft Edgeも自動更新の仕組みを持っている

         App Store経由で入手したソフト
           システム環境設定の[ソフトウェア・アップデート]パネルで設定で
           [App Storeからの・・・をインストール]にチェックを入れておく
         App Store以外の方法でインストールしたソフト
           基本的には自動で更新チェックを行なうはず

    Updte3

     (3)ファイルの拡張子を常に表示する
       マルウェアが仕込まれているプログラムファイルは、
         時として他のファイル形式に偽装していることがある
           フォルダの中に覚えのないファイルを発見して思わずクリックすると
           マルウェアの実行ファイルを起動させることになる

       設定は、[Finder]メニューから[環境設定]を選び、
         開いたウィンドウの[詳細]タブの中にある
         [すべてのファイル名拡張子を表示]にチェックを入れる

    extent


     (4)詐欺Webサイトは警告を表示する
       マルウェアは、悪意のあるWebサイトの中に潜んでいることがある
         さまざまな場所にマルウェアへのリンクが埋め込まれており、
         ユーザーが気づかないうちにダウンロードしてしまう

         Safariには悪意あるWebサイトへの訪問をブロックする機能がある
           改めて設定を見直し、チェックが外れていたらオンにする

    scam


     (5)画面ロックの解除にはパスワードを要求する
       スリープやスクリーンセーバーの解除時にパスワードを要求する
         マシン盗難時の情報漏洩を防げたり
         一瞬席を立ったときに
           情報を盗み見る、マルウェアを仕込む等を防ぐ

       今はTouch IDによる手間をかけずにロックを解除する方法が用意されている

    lock1

    lock2


     (6)ファイアウォールを有効にする
       ユーザーの意図しない通信を遮断する機能
         macOSにも標準でファイアウォール機能が用意されている
           ネットワークの外側からMacに侵入してくる通信を遮断する
           マルウェアを仕込まれるような被害をある程度防げる
         
         Macは標準でファイアウォールがオフになっているので
           システム環境設定の[セキュリティとプライバシー]パネルから
           設定をオンにする

           続いて[ファイアウォールオプション]ボタンを押して、
           ファイアウォールの設定を行なう

         [内蔵ソフトウェアが・・・を自動的に許可]や
         [ダウンロードされた署名付き・・・を自動的に許可]の2つは
           ユーザー次第の設定となる

    firewall1
    firewall2
    firewall3

     上記のような確認ダイアログが表示された場合
       どのソフトからの接続要求なのかをしっかり確認したうえで、
       信用できるソフトなら[許可]を押す
       許可したソフトは許可ソフトのリストに登録される

  • アプリのインストール先

     必ずこうだと決まっている訳ではないが
       アプリのインストール先を探し出したい際には
       この順番に探すと見つかり易いというだけです

       下記の順にインストールするので、探す際にはこの順で探す
         /bin
         /sbin
         /usr
         /usr/local
         /opt

    1./bin /sbin /usr

     パッケージ管理システムの対象となるアプリのインストール先
       ユーザがこの場所を直接指定してインストールすることは無い
         ※ユーザがインストール先を選択すことは先ずできない

    2./usr/local

     パッケージ管理システムの対象外となるアプリのインストール先
       /usrのローカル版、/usrと同じ構造をしている
       ユーザが自由に指定して使用する

       パスが通っているので、コマンド等で起動を掛けるアプリ向き

    3./opt

     主にサードパーティー製アプリのインストール先
       ユーザ作成のアプリのインストール先として使用できる

       パスが通っていないので、ショートカット等で起動を掛けるアプリ向き

    4.補足

     以下のフォルダーにはパスが通っており、コマンド等はこの順番で検索する
       /usr/lib/lightdm/lightdm
       /usr/local/sbin
       /usr/local.bin
       /usr/bin
       /sbin
       /usr/games
       /usr/local/games  以上です