タグ: ①グラフィック

  • お絵描きソフト

    1.ドローソフト

     図形や線などを部品として、始点、方向、長さの要素によって描画し
       これらの部品の変形や組合せで効率的に図形を描画する

     イメージを構成する部品として図形をそれぞれ作成し、
       各レイヤーに重ねていくという方式が取られる

       直線、方形、円、円弧、曲線、多角形などの図形を描き、
       着色、細部の調整を行い、透明度などを調整のうえ重ね合わせる

       作成した図形はツールを使って選択し、
       自由にサイズ変更、回転、反転といった操作を行う

     特徴
       色紙をハサミでカットして、紙にペタペタ貼っていくような感じ
       機械的なカッチリした感じのイラストが描きやすい

       点と点を結んだ線や色を数値で管理する
       拡大しても劣化しない
       色の滲みやボカシの表現が苦手
       図形のような単純な表現が得意

     代表的なソフト
       ・Illustrator(Adobe社)
       ・LibreOffice Draw

    作画イメージ

    2.ペイントソフト

     ポインティングデバイス(マウス)を使ってカーソルを筆先のように動かし
       画面上に絵を描き、出来上がった絵はビットマップ画像として保管する

     輪郭などを実際に絵を描く感覚で作成できる
       ドット単位で色情報を扱うことができるため、細かい濃淡の表現が可能
       画面の拡大・縮小や変形を行うと画質が落ちてしまう

     特徴
       絵の具やインクなどで色を重ねて塗っていくような感じ
       実際に手で描くように(アナログ)絵を描く

       線や色をドットという点の集まりで管理する
       拡大するとドットのギザギザが目立つ
       色の滲みやボカシの表現が得意
       写真のような複雑な表現が得意

     代表的なソフト
       ・ペイント(Windows)
       ・Photoshop(Adobe社)

    作画イメージ

    3.オーサリングソフト

     文字や静止画データ、動画データ、音声データなど複数の素材を
       編集、配置、コンテンツに仕上げるソフトウェアの総称

     テキストやマルチメディアのデータから、ひとつのコンテンツを作成する
       さらに作成されたコンテンツをDVDなどに焼く

     編集対象とするコンテンツ(HTML・DVD)の種類によって
       「Webオーサリングソフト」や「DVDオーサリングソフト」がある

     一般的なソフト
       ・HTML編集ソフト
       ・DVD編集ソフト

  • OpenCV

    1.概要

     OpenCVは画像・動画に関する処理機能をまとめたオープンソースライブラリ
       Open Source Computer Vision Library

     Intelが開発しOSSとして提供されている
       誰でも無料で使うことができる
       画像や動画の中に存在する物体の位置情報やパターン、動きを
         プログラムが識別できるようになる
       認識した情報を用いて、画像の切り出しや編集も可能となる

     WindowsやLinuxはもちろん、iOSやAndroidなどに対応している
       Pythonプログラムで用いられる例が多い

    2.使用するメリット

     ・画像処理の準備作業ができる
       画像解析には、必ず事前に前処理が必要
         機械学習がしやすいように、データを整える
       OpenCVを使って前処理の作業を簡略化する

     ・さまざまなライブラリとの組み合わせが可能
       高機能な数値計算のライブラリと組み合わせて
       より高精度の画像処理を行うことができる

     ・AR・VRの開発ができる
       ARVRのコンテンツ作成に必要な
       物体の位置情報や動きの解析、物体追跡が可能
         Unityには「OpenCV for Unity」という外部プラグインが存在する

    3.機能一覧

     ・画像の認識と表示
       画像のデータを認識し表示できる
         画像や動画をピクセルごとに数値で表し
         数値情報をリスト化し、プログラムで表示させることができる

     ・画像の編集
       画像のトリミングやリサイズなどの編集や加工ができる
         機械学習の前処理などでよく用いられる
           サイズやデータ容量が異なる画像は
           事前に画像を加工し機械学習しやすい形に編集する

     ・物体の検出
       解析する画像の中から特定の物体のカテゴリーや位置を判別する
         画像を読み込むほどに高精度な解析が可能になる

     ・テンプレートマッチング
       画像の中から特定の画像と類似する部分を見つけ出す
         プログラム内でテンプレートマッチングを実行できる

     ・ノイズの除去
       ノイズ除去のためのフィルターがいくつも用意されている
         フィルターを通すことでノイズが取り払われた解析処理が可能になる

     ・グレースケールへの変換
       事前に画像の色データをグレースケールに変換しリソースを削減する

    4.インストール

     Pythonで利用する場合
       ①モジュールをインストールするだけで使うことができる
         専用ライブラリ「opencv-python」をインストールする

       ②Pythonのバージョンを確認する
         3.6以降が必須

    python --version

       ③PIP(The Python Package Installer)を最新にする
         PIPのバージョン19.3以上が必須

    python -m pip install --upgrade pip
    pip -V

       ➃OpenCV-Pythonのインストールを行う

    pip install opencv-python

       ➄以下の表示が確認されたらOKです
         バージョン番号は適宜読み替えてください

    Installing collected packages: opencv-python
    Successfully installed opencv-python-4.4.0.46

       ⑥「OpenCV」の動作を確認して終了
         ➄のバージョン番号が表示されれば完了です

    import cv2
    print(cv2.__version__)