5月1日(月) 5月8日(月) 読了
神通とは
かくのごとくなる神通は仏家の茶飯なり、
諸仏いまに懈倦せざるなり で始まる
訳すると
神変不可思議なことではなく、
日常生活における行動の無礙自在のすがた、働きなり
大潙禅師の故実
弟子の仰山慧寂が訪れた際、大潙は寝ていた。
そこで、大潙は仰山に対し、自分が見た夢の内容を聞くと、
仰山は盥に水を持って来た。
続いて、弟子の香厳智閑も来た。香厳にも大潙は同じ問いをしたが、
今度は一本の手ぬぐいを持って来た。
寝ていたのなら、起きて、顔を洗い、そして拭くという
動作そのものに徹する様子を神通とした
つまり素晴らしい生き方とは、
日常の何とも無い当たり前の生活以上のものは在り得ない
またこういった話を載せる
神通並びに妙用、運水及搬柴
神通と妙用とは、水を汲み薪を運ぶ何とも無い日常生活
自分で水を運ぶこともあり、他の人に運ばせることもある
水を運ぶことが神通であるとは知らなくても
神通が水を運ぶことになっている
朝に暮れに薪を運びながら神通であるとは知らなくても
それが神通の現れである
正法眼蔵 14_神通
コメント
“正法眼蔵 14_神通” への2件のフィードバック
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[…] 原文は難しく、意味が読み取れない 詳しい解説は「日本の名著」を参照 […]
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