正法眼蔵 14_神通

5月1日(月) 5月8日(月) 読了
  神通とは
    かくのごとくなる神通は仏家の茶飯なり、
      諸仏いまに懈倦せざるなり で始まる
  訳すると
    神変不可思議なことではなく、
      日常生活における行動の無礙自在のすがた、働きなり

  大潙禅師の故実
    弟子の仰山慧寂が訪れた際、大潙は寝ていた。
    そこで、大潙は仰山に対し、自分が見た夢の内容を聞くと、
      仰山は盥に水を持って来た。
    続いて、弟子の香厳智閑も来た。香厳にも大潙は同じ問いをしたが、
      今度は一本の手ぬぐいを持って来た。
    寝ていたのなら、起きて、顔を洗い、そして拭くという
      動作そのものに徹する様子を神通とした

    つまり素晴らしい生き方とは、
      日常の何とも無い当たり前の生活以上のものは在り得ない

  またこういった話を載せる
    神通並びに妙用、運水及搬柴

    神通と妙用とは、水を汲み薪を運ぶ何とも無い日常生活
      自分で水を運ぶこともあり、他の人に運ばせることもある
      水を運ぶことが神通であるとは知らなくても
        神通が水を運ぶことになっている
      朝に暮れに薪を運びながら神通であるとは知らなくても
        それが神通の現れである


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“正法眼蔵 14_神通” への2件のフィードバック

  1. […] 原文は難しく、意味が読み取れない    詳しい解説は「日本の名著」を参照       […]

  2. […] 原文は難しく、意味が読み取れない    詳しい解説は「日本の名著」を参照       […]

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