正法眼蔵 02_現成公案

3月13日(月) 3月20日(月 読了
  
昔から「正法眼蔵」のなかでもっとも尊重され、よく読まれてきた

  一口でいえば、真理の実現とでもいえようか
    公案であるから、真理の原形、
    あるいはその在り方がどのように現われねばならぬか、を述べたもの

  道元仏教の理論的世界観を述べたもの
    全存在の根源は絶対無・・・全く何もない、何物にも関わらない
    花は惜しまれながら散り、草は嫌がれながら茂る
    ・・・始めrて生死解脱という根本課題が生まれる

  悟るということが究極の目標であり人類の悲願
    真理は全宇宙の側から自分に顕現する・・このとき自己は忘れ去られる
    水に月がやどる譬え
      月という真理がわが心の水にぽっかりと浮かぶ
      月もぬれず水もやぶれずというおもむき

      悟りの月は心の水をさまたげず
      心の水の中の一滴の水にも悟りの光が映じている

  悟れば全存在が分かる訳ではない、眼の届くところが見えるだけである
    気づかない世界や、世界の様相がどれだけあるかも知れない
      魚が水の中を泳ぎ、鳥が空を飛ぶことの譬え
        魚と鳥にとって、水と空は行けども行けども果てしない
        魚と鳥は、水と空から離れればたちどころに死ぬ

  悟りの世界とは
    大にあらず小にあらず、自にあらず他にあらず
    さきよりあるにあらず、いま現ずるにあらず
    かくのごとくあるなり


投稿日

カテゴリー:

,

投稿者:

タグ:

コメント

“正法眼蔵 02_現成公案” への1件のコメント

  1. […]   ※    詳しい解説は「日本の名著」を参照 […]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です