防災とまちづくり


  事前であろうが事後であろうが災害に対処するということは
    地域の総合力が問われることになる
    総合力とは地域が持っている資源を活用する力である

1.災害対策を困難にしている点
  ・災害の予測困難と対策の対象範囲
  ・緊張感の持続が困難
  ・生活圏拡大による防災の基盤たる地域の衰退
  ・防災の担い手の高齢化
  ・青天井の防災コスト
  ・防災への合意形成と土地の権利問題
  ・災害の大規模化や多様化

2.困難な点を乗り越える3つのポイント
  ・地域資源(人、モノ、情報)の活用
    地域のあらゆる資源が災害を乗り切る力となる
  ・Amenity、Community、Securityのバランスをとる
    アメニティ(快適さ)・コミュニティ(人々の輪)・セキュリティ(安全)
      防災は大変なことという潜入観を捨て
      防災活動に楽しみ・誇りを持つことができる工夫を施す
  ・減災視点への発想転換で無理なくコストと要員を持続する
      完璧主義を放棄し選択と集中を図る

3.具体的な防災まちづくり
  ・まちづくりの機運を高める
  ・地域参加のスタイルやまちづくりの方策を考え出す
  ・地域の合意形成の仕組みを用意する
  ・地域資源の発見等により地域ビジョンを構想する
  ・地域の問題点を顕在化させ地域で共有する
  ・恒例行事や役割に追われる活動と参加しやすい活動を併用する
  ・町会・自治会の加入の有無を超えて広くネットワークする

  地域の防災まちづくりは
    地域に潜在化している問題点やニーズ、不満やマイナス要因を
      顕在化させ、地域に眠るパワーや資源を引き出す
    参加そのものに楽しみや達成感を見出す方法を形成する

      ・地域の実情に明るい人もそうでない人も
      ・地域社会に関心や愛着のある人そうでない人も
    地域の情報や参加の選択肢が得られる
      総合窓口や仲介機関としての役割が求められる

    まちづくりをサポートするには
      ・コーディネート事業
        各種団体の協働を促す
      ・ワークショップ事業
        多様なメニューでまちづくりの参加機会を提供する
      ・学習事業
        まちづくりやグループ討議のファシリテーションを学ぶ
      ・市民ファンド事業
        公益に資する活動や事業に融資する

  新旧住民のライフスタイルの多様化の中で
    すべての人をひとつの地域に巻き込むことは困難である。

  少子高齢化社会における防災まちづくり
    高齢者や子供でもできるまちづくり活動
    地域資源をうまく生かす活動
      無理なく誰もが参加しやすい環境づくり

参考資料
  戦略経営研究会提言レポート №6
    「防災まちづくり~大規模災害と地域コミュニティ~」
          杉本洋平(構想未来 主任研究員)

,

“防災とまちづくり” への1件のコメント

  1. 「自分の命は自分で守る」の合言葉で自己責任が大きくなり防災に関しての調査でも自主防災組織に参加などの地域活動よりも自分で出来る範囲の防災に回答が多いと言うデータが顕在化している。同時に地域においては地縁組織町内会(エリアコミュニティ)が希薄になり特定の目的でつながる関係(カテゴリーコミュニティ)が生活のウエイトが大きくなり今までのエリアコミュニティのハイアラーキーな組織形態はライフスタイルになじまない状態になっている。防災組織においてイワシの群れがあたかも組織的な危険回避運動をする様に学習によるお互いの情報共有に依るホラクラシー組織がむしろマッチングするのではないかと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください